弁護士?司法書士?行政書士??資格がわかりにくい問題

法律系の資格、区別が着きにくい問題

「仕事なにしてるの?」
「法律系です」というやりとりをすると必ず聞かれるのが
「弁護士さんですか??」

古傷を抉られながら、そう見えますか??と聞き返すのが精一杯です。同級生達はみんな弁護士になっていきましたが、前にも言った通り、私は行政書士のしかも見習い(登録していないので「有資格者」)です。

弁護士、司法書士、行政書士

名前から仕事内容が判別できないこれら『法律系』の資格について、全てに友人がいる私が<なり方><仕事内容><向いているタイプ>をご説明しましょう。
※独断と偏見があるため、反論はコメントにてどうぞよろしく。

弁護士について

稼げそう!頭良い!!のイメージがあると思いますが、世間でも有名で、合コンでも断トツ人気の職種ですね。

弁護士のなり方

司法試験に合格しましょう

具体的にはロースクール(法科大学院)という大学院に2年又は3年通うか、予備試験という試験に合格します。どちらかの要件を満たさないと、受験すらできないのが「司法試験」なんです。
ちなみに、予備試験は司法試験本番より難しいと言われていて、マークシートと、記述と、面接があります。全てに順番に、1年で合格しないとダメです。
そして、その後に控える司法試験。言わずと知れた難関試験です。問題の傾向としては、単純暗記で解ける問題ではなく、前回説明したような「リーガルマインド」を試される問題が多い印象です。

司法試験合格後も実は大変なんです

そこに合格したら弁護士??いえいえ、実はその後にもまだあるんです。合格すると半年間「修習」に通いますが、その最後に「二回試験」と呼ばれる試験があり、それに落ちると翌年に修習のやり直しになってしまいます。
予備試験→司法試験→司法修習→二回試験で最短3年かかる難関試験です。

弁護士の仕事内容

ざっっくり「裁判関連」とイメージしてください。実際には、裁判をする仕事以上に裁判を防ぐ仕事があります。
裁判にならないように、契約書を作ったり、法律相談にのったり、、、といったデスクワークの仕事が多いようです。

弁護士に向いている人

そんな人はいません。

といいたいところですが、一番は「そこまでして弁護士になりたい人」ではないでしょうか。
受験時代が長く、厳しい道のりですし、合格してからも、他人のために激務と責任に耐える日々のようです。それでも「社会のために」「他人のために」責任感を楽しめる人が多いと思います。

ここからは完全に私見ですが

あと、個人的には「口喧嘩に強い人」も向いていると思います。ビジネスの世界で白黒が完全につく場面はほとんどないですが、裁判だけは白黒がつきます。そこで、他人のために戦えるような「ケンカ強さ、意志の強さ」のある人が多い印象です。

司法書士について

かなりの難関資格合格者なのに、図書館の司書さんと間違われるほど知名度が低い資格。
実はかなり難しいんですよ?

司法書士のなり方

司法書士試験に合格しましょう

こちらは、1日で択一と記述が行われるため、最短1回の試験で合格が可能です。こちらも、1回の試験で択一と記述どちらも正解する必要があります。
ちなみに、難易度としては司法試験と変わらない試験ですが、難しさのベクトルが違います。それは仕事の性質にかかわってくるのですが、語弊を恐れずにいうと、司法書士試験は暗記がかなりのウエイトを占める試験です。

かなりの「根性」がいる資格です

「司法試験って六法を全部暗記するんですか?」という愚問については前々回にふれましたが、むしろ司法書士試験の方が、こちらに近いです。何しろ司法試験の合格者が「こんな条文覚えてないよ?」というような条文・判例の知識問題に、9割近く正解しなければいけないのです。
そのため、合格者の人に話を聞くと「根性」という言葉を皆さんおっしゃいます。(私の勤務先の法律事務所は司法書士さんがたくさんいるのですが、皆さんそうおっしゃいます)

司法書士の仕事内容

主な仕事内容は「登記業務」です。といってもピンとこないと思いますが・・・。

その前に「登記」の説明をしますね

登記とは、とーっても平たくいうと、「法務局への届け出業務」です。たとえば、不動産を購入したときや会社を設立した時には、法務局に届ける必要があるのですが、これを代理して行う仕事です。皆さんがイメージしやすいのは、家を買うときでしょうか。家を買うときに、目の前の家を誰が所有しているか、パッと見分かりませんよね?表札に名前のある人かもしれませんし、別に大家さんがいるのかもしれません。それが分からないと、誰から買って良いのか分かりませんね。
そのため、法務局というところで、不動産を管理している帳簿(個人の住民票とかの不動産バージョンのようなもの)を管理していて、ちゃんとした申し出があった時だけ、それを書き換えるのです。その「書き換えてください!」といった申請が、登記です。
この登記が難しいのは、「形式主義」なんですね。裁判などは「実質主義」といって、例えば田中さんの名前を一ヶ所だけ中田さんと書いていても、「ああこれは誤字だな」とわかると、真実の方で理解してもらえるのですが、「形式主義」だと「別の人がでてきているので、これはおかしいです」と突き返されてしまうのです。

改めて、司法書士の仕事内容

そのため、司法書士の業務では「誤字」はそのまま登記されてしまい、柔軟な修正はしてもらえません。書類が1枚でも足りない、1つでも文言がたりないと、申請が却下されてしまうのですね。この形式主義ならではの細やかさが、試験のときから求められているのではないかと私は思っています。
他にも、少額の訴訟や、訴訟にならないような書類作成なども業務になります。
ただし、刑事(警察に逮捕されたり、犯罪になったり)については申請制度がないため、業務範囲は民事系にかぎられます。

司法書士に向いているタイプ

やはり、細かいことが得意な人?

試験に合格するには、恐らく「根性」がある人ということになるのでしょう・・・。
実際には、やはり細かいことを気にすることができる方が、多いと思います。こつこつと、書類を一言一句チェックするため、そういう人が多くなるのでしょうか?

案外大胆な人?

また、申請が通るかどうかについて、法務局の職員と交渉をする場面もあるため、調整力のあるかたが多いという印象です。「ここで手をうってもらえませんか?」といってはいますが、温和だけども目は笑っていない先輩方が私の回りには多いです。

行政書士について

行政書士のなり方

行政書士試験に合格しましょう

こちらは、択一式と簡単な記述式で6割とれば合格の試験です。試験対策は暗記メインですが、他の2つの試験に比べて出題範囲が狭い上、合格ラインが低いため、法律系で働かない人でも、チャレンジする人が多い試験です。

割とコスパの良い試験です(私見です)

個人的には、2ヶ月の勉強で、テキスト2冊と模試1回(予算1万円)で合格できたので、とても思い入れのある試験です。

行政書士の仕事内容

行政に書類を提出する仕事です

司法書士は法務局に申請する書類を作成すると先ほど言いましたが、行政書士は行政官庁に提出する書類を作成します。日本では、安全性を担保するため、つまり、みんなが自由にやると危険なために、行政の許可が必要なものがあります。また、課税の都合上、登録制にして届け出をさせたいものがあります。たとえば、飲食店の営業。誰でもできると、食中毒の恐れがあったりしてあまりよくないため、行政が管理しているというわけです。
そこで、行政に許可や登録してもらうための書類を作成するのですが、相手はお役所、1から10まで簡単に教えてくれることはしません。つまり、分かりにくくて面倒なのです。そこで、行政に提出する書類を作成してくれるのが行政書士です。

案外広い業務範囲

行政関連の書類はかなり膨大な数があるため、各行政書士に得意分野があり、かなりマニアックな専門の人もいるのが特徴です。
また、行政書士としてではなく、企業の法務部や不動産関連職などでその知識を生かしてお仕事をされている方も結構多いのです。

行政書士に向いているタイプ

ぶっちゃけ、誰でも

勉強のやり方を間違わなければ、初学者でも数年かけて充分に合格できる試験だと私は思っています。(予算1万円で行政書士に合格する方法については、いつか書こうと思っています。)

ただし、合格イコール仕事ではありません

ただし、合格者と登録者(弁護士も、司法書士も、行政書士も、合格後に数万円を支払って名簿に登録しなければ、単なる有資格者で、専門業務は行えません)の数が、かなり解離しているのが行政書士。合格しても、登録せずに見習い業務をしている私のような方もおおく、また法律関連に一切関係のない業務についている方も多くいます。
つまり、食える資格として開業するには、かなりの営業力がいるのも事実です。残念なことに。

でも、向いている人って本当にいるのかな?

向いてる、向いてない、なんてどうでもよいと思うのです

独断と偏見をまじえて、知らない方にも分かりやすい説明をしてきましたが、いかがだったでしょうか??

【向いていない】という差別化戦略もあり

ちなみに最近私が思うのは、「向いている人」と正反対な性格の人のほうが、案外売り上げが高かったりする、ということです。つまり、細かな条文や判例の暗記、解釈が苦手でも、営業力があったり、他の分野にとても詳しかったりすることで他と差別化ができ、戦略的に仕事をとってきている人も多くいます。最後にフォローしようってんじゃないですよ!

まとめ

実は法律系の資格も各々特徴があり、それぞれに応じた試験対策が必要となります。
少し気になるけど、どうやって勉強しよう?・・・と思った方、
こちらの通信講座では無料登録ですべてのお試し講座を受講できるそうなので、
是非試してみてください。
これからの法律学習新常識!先輩は既に始めている!最新の法律学習システム。【資格スクエア】
じゃあ、法律関連の仕事につくために、まずは勉強だ!!と思ったあなた、
実は、無資格者でも、法律関連には大事な仕事があるのです。
次回は「資格がないけど法律事務所に就職したい!!補助者ってなに?(仮)」について書きたいと思います!

みなさんも是非、法律の世界を楽しんでください!!