行政書士試験に独学2ヶ月で合格した話

行政書士は独学2ヶ月勉強すれば合格できる

少なくとも、私はそう確信しています。
実は、H27年度の行政書士試験に合格した際、私は2ヶ月しか勉強していませんでした。

当時は営業職から法律事務所に転職してまだ半年、さらに試験3か月前に事務所内でチームが変わってしまって、勉強時間が全然撮れませんでした。

でも管理人は大学時代司法試験の勉強してたんでしょ?と思った方

司法試験の勉強してるなら楽勝じゃん!!と思われる方もいるかもしれませんが、残念ながら営業職で働く間にどんどん知識は衰えていました。

行政書士もそれなりに難しい資格のため、何かしら工夫をしなければ、2ヶ月で合格できる訳ありません。(そもそも法律系の資格の違いについて知りたい方はこちらの記事へ)

それに加えて、管理人は行政法がとても苦手で、大学の成績はD判定でした。

社会人・勉強期間2ヶ月・行政法D判定でも合格できた!その方法を伝授します。

そんな私でも、2ヶ月ひたすら効率よく勉強することで、しっかり合格することができました。

そこで今回は、「これだけやれば大丈夫」な行政書士試験の独学対策方法を説明したいと思います。

(行政書士の試験勉強以前に、法律の勉強が初めての方は法律の考え方についての記事を先に読むことをオススメします。)

大原則:択一を7.5割取って合格することを目指すべし!!

行政書士試験の合格基準は
(1) 行政書士の業務に関し必要な法令等科目の得点が、122点以上である者
(2) 行政書士の業務に関連する一般知識等科目の得点が、24点以上である者
(3) 試験全体の得点が、180点以上である者
となっているため(満点300点)、大まかに6割を取れば大体の場合は合格です。

ただ、ここで厄介なのが「記述式試験3問 60点」の対策をどうするかです。
法律を初めて勉強する人にとっても、そこそこ勉強した人にとっても、記述問題の対策はかなり時間がかかります。

そこで管理人は、記述式の勉強を一切やめ、「満点240点の択一試験に180点以上(7.5割)で合格する」という勉強方法にシフトしました。

合格した人は、7.5割+択一おまけ点で合格している!!

合格後、いろいろな先生に話を伺ったところ、やはり合格した人は択一なしでも合格できるように準備してる人が大半でした。

また、数年試験勉強してダメだったが、記述式の勉強をやめて択一式に絞った結果、念願の合格を手にした人にも実際に何名もお会いしました。

記述式の採点は試験官に依存するところがあり、点数のつけ方も公表されていないため、点数に対しての努力量がとても難しい分野です。

管理人の場合は2ヶ月で合格する必要があったため、時間がなくてやむなくとった戦略でしたが、時間のある人でもやはり記述式は外すという選択肢は「アリ」だと思います。

2ヶ月で行政書士に合格するための勉強の流れ

大きな流れとしては以下の通りです。

ステージ1:法律と顔馴染みになりましょう
まずは、過去問を解いて答え合わせを繰り返し、「やたらこの言い回し出てくるな」「やたらこの制度が聞かれるな」という『顔馴染み文章』を認識します。

ステージ2:顔馴染みのものだけ、深く整理しましょう
1で見つけた「やたら聞かれるな・・・」というものだけ、テキストで探して解説を読みます。
逆に、「これ初めて見た」「今初めて聞かれたよ」というものは、問題集解説をさらっと読んでそれ以上の深追いは避けましょう。

そしてそれをひたすら繰り返す
ね、言葉でいうととても簡単でしょう?以下、各ステージについてもう少し細かく説明していきます。

ステージ1:法律と顔馴染みになりましょう

まずは、どういう法律があるのかを知ることから始まります。
試験に最短で合格するには、寄り道している暇がないので、試験に出る条文、凡例を重点的に勉強する必要があります。
しかし、どれが重要でどれが重要ではないか、最初は分かりませんよね?

わからないからとりあえず初心者用のテキストを買うのは絶対ダメ!!

2ヶ月しかないんですよ!?その厳しさわかっていますか??

いきなりテキストを買って読んでみても、知らない単語の羅列に再度まで読み切ることなく、おそらく試験前日に憂鬱な気分になるだけです。
だから、最初は「知らない単語」を「何回か見たことのある単語」に変える作業が必須なのです。

まずは過去問の問題と解説を読むべし

過去問の本を一冊購入して、ひたすら過去問の「問題」と「解説」を読みます。意味なんて分からなくてもよいので、ひたすら読みましょう。

過去問は解説が「読みやすい短さ」のものを選ぶ

よく言われるのが「解説が詳しい過去問を選びましょう」ですが、2ヶ月で合格するのにそんな暇はありません。
大体、大手予備校などのテキストは「書いていなかったことが出題された!」という指摘を避けるため、誰も知らないような判例や規範についても書いてあるものが多いです。

過去問で一番大事なのは、「解説を読む気になる」ことと「解説が分かりやすい」ことです。
試験勉強は、「試験に合格するため」の勉強なのです。2ヶ月しかないのに、細かい字でたくさん書いてある解説なんて読めません。

過去問の解説を読むと、合格に必要な「暗記内容」がなんとなく分かってくる

過去問の解説を何度も読んでいると、よく出る制度、よく比較される条文などの頻出問題が嫌でもわかります。

「なにこれ?」状態から、「これどういう意味?」「この制度はその制度の何が違うの?」と疑問が具体的になってくれば、ステージ1は一旦完了です。

いきなりテキストを始める、講座を受講する罠

この時点でテキストを読まないのは、時間がないという以外にもちゃんとした理由があります。それは、「記憶に緩急をつける」ということです。

テキスト読んでると、眠くなりません?

漢字検定に合格したいのに、いきなり漢和辞典を1ページ目から読み出す人はいませんよね?

「はじめての勉強だから・・・」とテキストを読みたくなる気持ちはわかりますが、テキストを全部暗記することはできません。

だから「テキストのどこの部分を読みたいのか」「何をテキストで確認したいのか」が自分で分かるようになるまでは、テキストを開く無駄な時間はやめましょう。

ステージ2:顔馴染みのものだけ、深く整理しましょう

過去問を繰り返していると、馴染みの文言や気になる制度が出てきます。

過去問からテキストに移行する具体例

平成27年-問9で見てみましょう。
問題:国と国家公務員との法律関係に関する次の記述のうち、最高裁判所の判決に照らし、正しいものはどれか。
1.国と国家公務員は特別な社会的接触の関係にあるので、公務災害の場合、国は、一般的に認められる信義則上の義務に基づいて賠償責任を負うことはない。
2.安全配慮義務は私法上の義務であるので、国と国家公務員との間の公務員法上の関係においては、安全配慮義務に基づく責任は認められない。
3.公務災害に関する賠償は、国の公法上の義務であるから、これに民法の規定を適用する余地はない。
4.公務災害に関する賠償については、国家賠償法に基づく不法行為責任が認められる場合に限られ、上司等の故意過失が要件とされる。
5.公務災害に関わる金銭債権の消滅時効期間については、早期決済の必要性など行政上の便宜を考慮する必要がないので、会計法の規定は適用されず、民法の規定が適用される。

この問題を考えると、以下のような疑問が出てきます。
・そもそも「公務災害」ってなんのことを指すんだろう?
・公務災害の時は誰が安全配慮義務に基づく責任を負うんだろう?
・公務災害の時はどういう法律が適用されるんだろう?

こうして、過去問の通読により、具体的な疑問が沸いてきます。

その時が、テキストを開くベストタイミングです!!

ただし、テキストを通読してはいけない。

テキストを開くといっても、疑問を解消できそうな部分を読んで、終わりです。上記の例でいえば、3つの質問に自分で答えが出せるようになったら終わりです。

「その問題を答えられる知識」を理解して、暗記したら、それ以外の部分を読んではいけません。

テキストを読み進める前に、問題集に戻る勇気を持ってください。

とにかくステージ1と2を繰り返すことが、短期合格への一番の近道なのです。

テキスト・過去問の選び方

テキストは、とにかく薄くて持ち運びやすいものを選びましょう。

ステージ1と2を繰り返すということは、過去問とテキストを同時に持ち歩く必要がありますので、重いだけで嫌な思いをします。

問題集は「分野別」と「1年ごと」の2冊購入するのがオススメです。理由としては、普段は分野別を持ち歩いて解き、土日に時間を測って1年分ずつ解くためです。

実際に管理人が使用した本の紹介

・過去問(一問一答用)  U-CANの行政書士 これだけ! 一問一答集【「要点まとめ」コーナーつき】
※2016年時点では携帯アプリ版の一問一答もあったため、それと同時併用しました。
2019年版 ユーキャンの行政書士 これだけ!一問一答集【「要点まとめ」コーナーつき】 (ユーキャンの資格試験シリーズ)

・基本テキスト  スッキリ覚える行政書士 完全無欠の直前対策
スッキリ覚える行政書士 完全無欠の直前対策 2019年度 (スッキリわかるシリーズ) TAC行政書士講座

・年度別の過去問
一般財団法人行政書士試験研究センターの出している無料のものを印刷して使用しました。ネット検索すると出てきます。
回答だけで詳細な解説がない分、テキストで答えを探す作業が発生するので、一つ一つの問題を自分のものにすることができます。

管理人が過ごした2ヶ月のスケジュール

実際に2ヶ月で合格した人ってどうやって勉強しているの?という質問もよくいただくので、毎日の勉強スケジュールも以下ご紹介します。

勉強スケジュール・平日編

朝起きて、通勤時間1時間の間、30分は一問一答で過去問を解き、残り30分でテキストの必要箇所を暗記・確認します。
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会社でトイレや自分の飲み物の補充に行く際には、必ず携帯電話を持参し、手を洗った後に一問一答を3問必ず解きます。
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昼休み、コンビニで弁当を買って近くの公園のベンチに陣取ります。ご飯を食べながら、トイレや給湯室で貯めた一問一答のテキスト解説を読みます。
その後、食べ終わった後の時間を半分ずつにしてまた問題+テキスト
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会社でトイレや自分の飲み物の補充に行く際には、必ず携帯電話を持参し、手を洗った後に一問一答を3問必ず解きます。
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帰りの1時間の間、今日1日で解いた一問一答の問題を再度ザーッと解き、該当部分を再度テキストで確認します。
この時に、時間がなくて飛ばしたことだったり、「そういえば昨日似たような問題解いたけどあればなんだったっけ?」的な疑問も全て解決します。
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帰ったら家で勉強はしません。

勉強スケジュール・休日編

最初の一ヶ月は一問一答を30分、テキスト30分を土日は12時ー22時くらいまでひたすら繰り返しました。カフェで勉強していたのですが、その移動中もトイレに行く時も常に携帯電話のアプリで勉強をしました。

残り一ヶ月は、年度別の過去問を時間を測って1日1年分〜2年分、そのあと解説を読み、テキストを使って暗記箇所と関連部分の確認で1日がすぎていました。
これで10年分の過去問を土日で潰しました。割と根性論ですが、本当に時間がなかったのでやらざるを得なかったのです。

どうしても独学だけでは不安な方は

そうは言っても、初めて法律の勉強をする際には、独学だけでは不安な部分もあるかもしれません。

その場合は、こちらの通信講座がオススメです。

あなたの時間は限られている!最も効率的な法律学習法!【資格スクエア】

無料でお試し登録でき、その上で講座を申し込むことができるので、実際の勉強場面を試すことができてとても安心です。
また、費用が安価ですが、講座内容はしっかりしていて、管理人もお試しをした際に「あと2ヶ月余裕があれば申し込みたかった・・・」と思った位のオススメです。

まとめ

とにかくこのステージ2つを繰り返すことで、管理人は2ヶ月で行政書士試験に合格しました!

択一式で7.5割正解する勉強法に腹を決めましょう

ステージ1:法律と顔馴染みになりましょう
まずは、過去問を解いて答え合わせを繰り返し、「やたらこの言い回し出てくるな」「やたらこの制度が聞かれるな」という『顔馴染み文章』を認識します。

ステージ2:顔馴染みのものだけ、深く整理しましょう
1で見つけた「やたら聞かれるな・・・」というものだけ、テキストで探して解説を読みます。
逆に、「これ初めて見た」「今初めて聞かれたよ」というものは、問題集解説をさらっと読んでそれ以上の深追いは避けましょう。

そしてそれをひたすら繰り返す

ちなみに、私自身、月残業60時間以上の環境でしたが、隙間時間と土日で勉強時間を確保し、合格できました。

法律系の資格では一番お手頃な行政書士、ぜひ皆さんも挑戦してみてくださいね!!!