営業から法務にキャリアチェンジを成功させた転職方法(進め方編)

最初にお伝えしておきます。非常に長いので、お時間ない方は、目次から気になるとこまで容赦なく飛んでください。

前回までのあらすじ

今回も「新卒で営業に就職した管理人が戦略的に転職を重ね、とうとう企業法務部に内定をもらった話」をお送りします。
管理人は新卒で法務部への就職に失敗した後、自身のキャリアを実験台にし法人営業→法律事務→行政書士試験独学2ヵ月合格→法律事務所の人事→企業法務部 といった戦略的転職により、法務部で働くという夢を叶えました。前回は今までのキャリアの棚卸とおススメの書籍をご紹介したので、今回は具体的な進め方についてお話しさせてください。

今回の転職活動の流れと軸

実は前回までの転職は割とその時々のご縁を重視していたり、あまり転職活動に労力をかけたくない時期だったり、ということがあり、複数のエージェントを使用して、たくさんの会社を受けて、といったことをやってきませんでした。
ただ今回は、そろそろ本気で法務部に転職したいという思いがあり(なぜならもうすぐ30歳になるので!!)、毎日仕事後にヘロヘロになりながら複数のエージェントさんと電話し、転職サイトもかなり多く登録し、頑張りました。本当にきつかった・・・でも、ようやくスタート地点にたどり着きました。

今回の転職活動でアピールしたことや妥協点としたところが、これから法務へのキャリアチェンジを考えている方に一番参考になるかと思うので、ご紹介します。

アピールその1:すぐに即戦力になる素養がありかつユニークな視点があること

企業の法務部の求人で一番求められるのが「経験」と「知識」です。(まぁ、これはどの職種でも求められることでもありますが・・・)この点、管理人は「企業法務に関する登記や契約書作成」については法律事務所で培った経験があり、即戦力と言えました。ただ、「社内での交渉や社内ルールの策定、規約作成」などについては知識はあるものの、即戦力となる経験はありません。そのため、他の企業の法務部から転職を希望している人に比べると、どうしても劣ってしまう部分が出てきます。

そのため、入社してすぐに「1人で全て回して欲しい」「管理職として部下の指導をして欲しい」といったような期待には応えられない旨は正直に伝えていました。その代わり、先輩がある程度教えてもらえるOR引き継ぎをしてもらえる環境があり、自分でもプライベートを使って勉強することで、半年〜一年後には必ず独り立ち+後輩指導までできるようになる覚悟は伝えました。(ここで、行政書士に短期間で合格したことが、一つの裏付けとして使えました。)

また、今まで色々な企業の法務相談に乗った実績があり、資格業の知り合いも多あるので、いわゆる「法務としての普通のキャリア」を歩んできた人と比べると、ユニークな視点があることについてもアピールをしました。特に、法律事務所でベンチャーの社長と契約書についてやりあった経験や、営業として契約を結びたいときに法務に止められて悔しかった経験等、ずっと企業の法務職でいたら積めなかったであろう経験については高く評価されました。

アピールその2:今まで、希望したキャリア以外の場所でも全力を尽くし、結果を出してきたこと

実は、一部企業の法務部は希望して異動した人ばかりではなく、配属されて仕方なくやっている人もいるため、「法務にプライドやこだわりがある」というだけで「君、面白いね」という意見をいただくこともあります。ただ「法務になりたかったけど、法務になれなかったから転職しました」というと、自分の希望が通らなければすぐに辞めてしまう人材だと思われてしまいます。

そこで、今までの仕事でも気をつけていた「まずは与えられた仕事をしっかりとこなして成果を出す」ということをちゃんとやってきた上で、自分の理想のキャリアにたどり着くために転職を重ねてきたんだということはアピールしました。営業でも頑張ったけど法務に行きたくて、大企業の給与や福利厚生を捨ててまで第二新卒で激務な法律事務所に行き、さらにそれだけでは足りないと経営目線をつけるために人事を経験し、満を辞して「経営を支える法務」に転職をする。そういった見せ方をまずは決めてから、それに合ったエピソードやアピールポイントなどをまとめて行ったのが非常に良かったかと思います。

妥協その1:給与の大幅アップ

実は法律事務所の人事職に転職する際に、そこそこ給与を上げてもらっていました。そのため、今回の転職でもあわよくば上げたい希望はあったのですが、やはり「事務職→法務部」というキャリアチェンジになるため、そこはあまり期待しませんでした。逆に、「見方によっては職種未経験なので、現状維持ができればありがたく、入社後に勉強も含めて頑張って成果を出すのでそしたら給与も上げてください。」というスタンスで行ったところ、逆に大幅なアップを提示してくださる会社さんもありました。

妥協その2:法務以外の仕事も兼任

これは妥協というよりは少し狙ったのですが、例えばベンチャー企業などで「法務だけでなく、総務も少し手伝って欲しい」「法務メインなんだけど、たまに会社のブログも更新して欲しい」などの+α業務があるところも積極的に受けていました。採用や広報については人事時代に経験があったので、「法務で経験を積ませてもらっている間は、法務以外の即戦力になる部分はどんどん使ってください。そして、会社が大きくなったら、その時には人事や広報の担当を採用して引き継いで、私は法務に専念します」というスタンスだと、今までの経歴も生かせ、企業にとっても使いやすい人材となるので、法務だけに専念できる環境は「今は」諦めても良いと思っていました。

今回の転職で役に経ったエージェントランキング

と、すごく戦略的に転職活動をしたように見えますが、実はこれらは全て転職活動の途中でエージェントさんと話し合いを重ねながら作っていった「管理人像」です。なので、ここでは、そういった軸を作るために一緒に考え、応募先を選び、フォローしてくださったエージェントさんを個人的な良かった順ランキングでお送りします。

1位:パソナキャリア

良かった点:軸や妥協点が決まるまで、何度も電話に付き合ってくれる。紹介求人の質が良い。
悪かった点:企業担当者が企業担当者のことを読み違えていることがある。
圧倒的1位でした。上記の「軸」や「妥協点」を一緒になって考えてくれたのはパソナキャリアの担当者の方でした。また、細かい条件(フレックスが良い、できれば服装が硬くないところが良い)なども聞いた上で、精度の高い求人の提案が来ました。この人のサポートで転職したい。と心から思えるほど、丁寧でかつ親切な対応でした。
一方で、企業担当者があまり企業に詳しくなく、受けにいったら事前に聞いていた雰囲気とは違うことも数回ありました。すぐに謝罪の連絡が入ったので、気になりませんでしたが、事前に細かく想定質問等を送ってくる割には、当日はそこに書いてあることは一切質問されないことも多いので、その点はご注意を。まずとりあえず1社登録するのにも、複数社登録して比較するのにも、個人的にはいちばんオススメです。今回10社近く登録しましたが、圧倒的サポート力でした。

2位:ワークポート




良かった点:担当者の熱量が高く、またITの求人に関しては非常に量が多い。
悪かった点:担当者が特定の企業を少し無理に押してくることがある。
IT関連の転職を唄っているだけあって、バックオフィスに関してもIT企業の求人は非常に豊富でした。私は1社目がITの営業だったので、法務の場合もITの方が受けが良い+ITは今後伸びやすい業界だからバックオフィスの求人も多いだろう思い、エンジニアではないですがIT業界に強いワークポートさんに登録しました。面接でお話しした内容を元に「少し本筋とは離れますがここを受けることで学びがあるかもしれません」といった面白い提案もあ理、その場で一緒に履歴書や職務経歴書も作ってもらえたので、是非最初は電話ではなく面接がオススメです。交通費と時間分以上の得るものはありました。

書類通過率・面接通過率共にNo.1で、条件の交渉も非常に柔軟に対応してくれたので、全体的に満足度は高かったですが、一点どうしても気をつけて欲しことがあります。それが、企業によって担当者の熱量が明らかに違うことです。同じような条件で内定をいただいたにも関わらず、A社ではなくB社を希望している旨を伝えると、電話で1時間以上A社に行くように説得されたこともありました。そのため、内定を獲得した後はあまり担当者の意見だけをアテにせずに是非自分で考えてください。その点だけ気をつけてもられば、同率一位でも良いかな?と思うほどのサポート力は保証します。

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3位:リクルートエージェント




良かった点:圧倒的求人数。特に大企業の求人に強い。
悪かった点:応募代行、面接の日程調整以外のサポートが受けられなかった。
やはり大手エージェントなので、リクナビエージェントにしか載っていない企業があります。今の転職に役立つのもそうですが、法務だとしたら将来的にどういったキャリアがあり、それにはどれくらいの経験やスキルが必要なのか。その場合は給与がどれくらいもらえるのかなどの参考として非常に役に立ちました。
一方で、上記2社に比べると、ほとんど何もサポートがありませんでした。前回登録した際にはそんなことはなかったので、私の担当の方や経歴との相性が悪かった可能性もありますが、初回のヒアリングも非常に雑で求人にも「私の経歴じゃ応募できないよね?」というものが多く混ざっており、結局応募して1社も書類が通りませんでした。
逆に言えばしつこい電話や応募への推薦がなく、淡々と画面上で転職活動が進んでいくので、自分メインで進めたい・電話がたくさんかかってくるのが苦手・複数社のエージェントを並行して使いたい方にはオススメです。
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番外編:退職代行のススメ

転職決まった後、正直面倒なのが退職交渉…。法律事務所って「法令順守だからすぐ辞めれるよね?」っていうイメージがあると思うんですが、実はその反対で「法律アウトなとこまではギリギリ粘ってくる」のですっごい面倒なんです。今交渉中の私が言っているんだから間違いない。

ということで今回色々と退職代行のサービスを調べたんですが、一番印象が良かった法律事務所さんのサービスも紹介しておきます。
【汐留パートナーズ法律事務所】の退職代行の問い合わせと交渉サービス
(私自身はまだ使用するかどうかは検討中ですので、使用したらまた記事にするかも。しないかも。)

まとめ

・キャリアチェンジの転職は、軸と妥協点をはっきりできれば成功する!
・軸と妥協点をはっきりさせるためには、自分にあったエージェントさんを有効利用することが重要
ちなみに、現時点で管理人は内定は獲得したものの、まだどの企業さんに行くのかを決めていません。そのため、選んだポイントや、入社後のギャップなどについても又2020以降に少しずつ更新できたらと思っています。

それでは、いつか皆さんと法務の現場でお会いできることを夢見て、今回はここでさようなら。